『おとめマリアのロザリオ』前教皇ヨハネ・パウロ2世の使徒的書簡

教皇ヨハネ・パウロ二世使徒的書簡
『おとめマリアのロザリオ』(ROSARIUM VIRGINIS MARIAE)第三章より 6

31 沈黙
 聞き、黙想することは、沈黙によって深められます。神秘の提示とみことばの朗読の後、次に声に出して祈りを唱える前に、しばしの間沈黙して、黙想しようとしている神秘に意識を集中するのはふさわしいことです。観想と黙想の秘訣は、沈黙の重要さに気づくことです。科学技術とマスメディアに支配された社会の一つの問題は、沈黙の時間を持つことがますます難しくなっているということです。ミサ典礼においても、沈黙の時間を持つことが勧められています。それと同じように、ロザリオを唱えるときも、神のみことばを聞いた後で、各神秘の内容に心を集中させることができるように、短い沈黙の時間をとることが適当です。