昨日の聖書朗読 イザヤ書 7・10〜14(第一朗読)

その日、主はアハズに向かって言われた。
「主なるあなたの神に、しるしを求めよ。深く陰府の方に、あるいは高く天の方に。」
しかし、アハズは言った。「わたしは求めない。主を試すようなことはしない。」
イザヤは言った。「ダビデの家よ聞け。あなたたちは人間にもどかしい思いをさせるだけでは足りずわたしの神にも、もどかしい思いをさせるのか。それゆえ、わたしの主が御自らあなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産みその名をインマヌエルと呼ぶ。」

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イザヤの書解説:
…イザヤが生まれたのは、西暦前760年から前750年の間だといわれている。…ウジア王の死の年、つまり、前7世紀の始めごろに、その恵みを世に示した。エルサレムの王宮と親密にしていたところからみれば、その町の貴族であったと思われる。すでに、ヒエロニムスは、イザヤの書のみごとさに心を打たれ、彼をすぐれた文筆家、研究家とたたえた。女預言者であったイザヤの妻(8・3)と、象徴的な名をもつその二人の息子(7・3、8・3)もその書に登場している。イザヤの名自身も、象徴的であって、そこに一つの目標がある。その名は「主が救われる」の意味をもっている。…
講談社『聖書』フェデリコ・バルバロ訳 p1225より