祝 使徒聖ペトロと聖パウロの記念


使徒、聖ペトロ、聖パウロ  一級大祝日 赤

使徒のかしらであるこの二人は、自分たちの血でもって、キリストの教えを証明した。この二人は、死ぬまで師なるイエズスに忠実であった。ペトロは十字架につけられ、ローマ市民のパウロは、首をはねられて、ともに殉教した。
本日の祝日は、初代教会のころから行われていた。しかし、六月二十九日というのは、この二人が殉教した日ではなく、おそらく遺体が移された記念の日であろうと思われる。
摂理は、教会の祈りと神によりたのむ者を、決して見すてることはない。 
使徒らのいわおであるペトロは、亡びることなく、そのいわおの上に立つ公教会には、永遠の約束がある。 信仰者は、ペトロの模範にしたがい、人をはばかることなく、活ける神キリストを宣言しなければならぬ。

主日のミサ典書』より 昭和39年度版 ドン・ボスコ社発行