三位一体の主日 前晩

三位一体の主日 一級祝日 白
教会のたえざる使命は、三位一体を礼拝し、讃美することである。他のすべての奥義のもとである三位一体の奥義に対する信者の信仰を固めるために、本日が、その祝日と定められた。 新約の啓示の中心である三位一体の教義は、また、われらの超自然的生活の中心でもある。神の光栄と、神へのわれらの服従をみとめることこそ、われらの宗教の究極の目的であるといってよい。
 典礼では、至聖なる三位一体に対する讃美の言葉<頌歌>がたえずくり返されているけれど、それは、われらの仲介者なる御託身の御言葉を通して、三位一体にささげられるのである。 本日の祝いは、すでに十世紀ごろ、ある修道会で行われていたが、それが全教会の祝日となったのは、十四世紀のはじめ頃である。

ミサ聖祭
このミサは、三位一体の光栄をうたう数々の言葉に満たされている。
<書簡>は、計りえない神の永遠の上智を語り、<聖福音>は信仰と、洗礼の秘蹟とによってわれらの霊魂に啓示された三位一体について語っている。キリスト教のいけにえは、神への完全な礼拝であり、唯一の神なる三つのペルソナから、われらに流れ出るすべての恩寵に対する完全な感謝の業である。

主日のミサ典書』より 昭和39年度版 ドン・ボスコ社発行