信徒通信』第51号 聖母欄 に掲載

 

#85 あなたがたは奉献の中に生きてください 1975年11月9日

 子よ、あなたは、私があなたを愛していることのいっそうの大きな印を持っています。みんなに、特にあなたの兄弟である司祭に、私の汚れなき心の富とそのすばらしさを理解させるために、あなたを選びました。
 ファティマにおいて、私のこの汚れなき心を全人類の救いの手だてとして示しました。私は神へたち返る道を説きましたが、聞かれませんでした。
 今、あなたがたを襲う大きな苦しみの時に、あなたがたの唯一の拠り所となるように、私のこの汚れなき心を与えます。

 日増しにあなたがたの苦しみは増大します。特にわがイエズスの司祭職に参加している私の多くの子どもたちによって、公の反逆が起こるまでに教会の中の危機が深まるでしょう。もうすでに覆っている深い暗やみは、この世にもっと暗い夜をもたらすでしょう。
 マルキスト無神論者は、毒の霧がどこへでも入って行くように、何事をも汚すでしょう。そして私の多くの子どもたちは信仰を失うでしょう。
 福音の真理が覆されるでしょう。わが子の神性や教会の神的な起原が否定されるでしょう。わけても教会の位階制度がおびやかされ、教会の土台である "いわお" が倒されるように試みられるでしょう。

 完全な行動力
 この時こそ、常に理解し助け赦す母の愛で、彼らを救うために、私の子らの上に、私の心のあわれみをそそぐ瞬間です。
 特に愛している私の司祭らよ、私自身が、あなたがたを通して働きたいのです。
 そのために、あなたがたは、完全な行動力を私に捧げるようにしなければなりません。あなたがたが、母なる私の甘美な働きによって私に所有されるように、まかせればまかせるほど、私はあなたがたにおいてよく働くことができるでしょう。
 それは私の汚れなき心への奉献によってのみ実現されます。それだけが、私の司祭の運動に属するために必要な行為です。
 子らよ、常にこの奉献を新たにし、何にもましてあなたがたは奉献の中に生きてください。
 あなたがたが一つに集まり、共同ミサにおいて一致し、汚れなき私の心への奉献を新たにするときほど、私の悲しみの心が力づけられることはありません。
 若しこの奉献の中に生きるならあなたがたの生活は全く変容されるでしょう。そしてあなたがたは私のやり方で見、感じ、祈り、愛することができるようになります。
 あなたがたに私の精神を伝えて、いつも、もっと小さく素朴で謙遜になるようにしてあげましょう。
 あなたがたが常に神にのみ信頼するように導きましょう、そして疑問や否定が広がれば広がるほど、あなたがたは、神においてのみ確信を見出し、その証人になるでしょう。

 教会を深く愛するようにあなたがたを導きましょう。こんにち、教会は多くの苦しみの中にいます。なぜなら多くの子どもたちから愛されることがますます減って行くからです。
 多くの人が教会の刷新を希望して、批判や教会制度の激しい攻撃によってのみ浄化しようと望んでいます。しかし、愛なしには刷新も浄化もできません。

 深い孝心の心で教皇を愛するようにしてあげます。母なる私は、彼と共に十字架を担いその苦しみを分かち合うように、あなたがたを導きましょう。
 この第一の司祭(教皇)の母なる私が、特別ないつくしみをもって愛しているこの最初の子の傍らに居るべき司祭たちは今どこにいるでしょうか。

 私の汚れなき心に捧げられた司祭たちよ、あなたがたは教皇の心に一番近いものでありますように。
教皇のために祈り、教皇と共に苦しみ、いつも教皇といっしょにいてください! 教皇に聞き、彼の指示に従ってください。無視された教皇の教えを普及させてください。
 最も深い暗夜の時に彼は唯一の光となるでしょう。あなたがたは、私に導かれて、暗闇につつまれている世界に、この唯一の光を輝きわたらせるでしょう。
 そしてあなたがたの忠実の武器によって、私は、よく戦い、勝利を得るでしょう。
 そこで子らよ、私の汚れなき心の中に完全に避難するよう、おすすめします。

#142 教会からはじまる 1978年1月1日

 きょう、全教会は、大きな希望をもって天の母をみつめています。
 まっ先に、イエズスの代理者である教皇が、母に、子としてのやさしい愛情で、かぎりない希望のうちに祈りをささげています。教皇こそ、世界を救おうとして、ますます熱心にみずからを十字架の上にささげるいけにえです。今日、彼は、全人類のために平和をねがっています。とくに、教会のために、この平和をねがっています。そのために、彼は、たえず私に取りつぎを求めました。私が教会の母であることを荘厳に宣言さえもしました。
 世界中に散らばっている私のすべての子らが、私に祈っています。それは、罪なき小さな子どもたち、世の中がこれほど不安定で、これほど闇が深いために、今だかつてないほど苦しむ青年たち、貧乏人、罪人、病人、老人、島流しにされた人、迷う人たちです。

 そして、特に愛されている子らであるあなたがた、汚れなき私の心に奉献された司祭たちよ、あなたがたは、感激的な熱心さで私に祈っています。
 きょう私は、あなたがたの祈りを受け入れたことを知らせてあげましょう。私は、あなたがたの祈りを、神の正義の祭壇の上におきました。
 この新しい年に、あなたがたと、わが子イエズスの間を取りつぐものとして、母としての私の働きは、ますます増していくでしょう。…

#143 あなたがたはどのようであっても私たちを愛することができます 1978年1月6日 初金曜日

 私の愛する子よ、明るい気持ちで、イエズスのみ心に帰りなさい。
 ああ、どれほどイエズスは、あなたがたを愛しておられることでしょう。あなたをごらんになるあの深いいつくしみにみちたまなざしが、あなたに分かったなら! どうしてだかわかりますか? それは、あなたが、こんなに小さく、貧しく、欠点だらけだからです。
 あなたは、すべてを、罪も、弱さも、欠点もみな、イエズスの燃えるみ心の愛のかまどに投げ入れなさい。そうすれば、あわれみ深いその愛の火にやきつくされてしまうでしょう。
 そして最後には、もうなにひとつ、あなたのものは残らなくなってしまうでしょう。というのは、そのあとでするあなたのよい行いはみな、私たちだけのものだからです。そのとき、あなたは、私たちにとって、もっとも貴重で、私たちが、たえずのぞんでやまない贈物、あなたの愛を、私たちにささげるのです。

 こうすれば、あなたは、私たちを愛することができます。いかに小さくても、貧しくても、そして、ほんとうにつまらないものであってもです。
 あなたは、私に何かを約束して、それを破ったとしても、失望しなければよいのです。
 あなたが、そのまちがいのことで泣き悲しみ、悲しみと悔い改めの心をささげてくれるので、私の母の心は喜びます。
 それにしても、私があなたに求めていることを守るようにつとめなさい。また、あなたが私にした約束のためにも努力しなさい。そうです。私たちをよろこばせるのは、みんなに対して沈黙を守り、祈り、苦しみを耐えしのびながら、私に最大の希望をおくことです。
 あなたの人しれぬこの心の悩み、はずかしめのゆえに、あなたは、十字架につけられた私の子に似てくるのです。あなたの天の母は、あなたを、イエズスにあやからせたいのですから、いつも、そうさせなさい。あなたの母は、わが子イエズスが、あなたのために準備した十字架に、あなたを正しくつけたいのです。

#189 なんという大きな光! 1979年12月24日 聖夜

 聖夜です。愛する子らよ、神である私の幼子を歓迎しに、私の側にいらっしゃい。

 まわりを深い夜がとりかこんでいます。
 でも、ほら穴の中には光がさしています。ますます強く輝きだしました。母がわれを忘れて崇高な祈りをささげている間も、その光は、全天国を反映しています。
 おん父のふところから、幼子のおんいのちのおくりものを与えると、どれほどの光が、開かれた母の清いふところにくだってくることでしょう。
 神のこの光に全く包まれた幼子のおんからだを、私は、だれよりも、さきにながめています。そのひとみを、ほおを、くちびるを、腕を、手を! いま、やっと脈うちはじめたばかりの小さな心臓の鼓動が、私に感じられます。その鼓動のひときざみ、ひときざみは、これからさき、永久に消えることのない愛のたまものです。
 あなたりは、ひどい寒さです。これは、心の戸を閉じてしまった人の、氷のようなきびしい寒さでもあります。
 でも、このほら穴のなかには、やわらかな、あたたかいぬくもりがあります。まずしい、この場所よ、私たちに避難所を与えてくれたのです。小さなものにも色があります。わずかなかれ草も、私たちに助けを与え、おん子のために、ゆりかごとなるのに、うまぶねも承知してくれました。
 このほら穴は、ひどく冷えていましたが、今では、これほど暖かい場所はどこにもないといっていいほどです。私は、おん父からあなたがたのために与えられたこの幼子、ついに芽生えたこの花、これから永久に開かれるこの天国、昔から待ちにまたれたこの神のうえに身をかがめ、心は幸せでいっぱいです。
 この聖なる夜、私から生まれた幼子を、われを忘れて見まもっているうちに、私は、ついに涙と口づけをいっしょにあびせてしまいました。
 いま、世界はひじょうに暗い夜にとじこめられ、寒さは、心も魂も凍りつくかと思われるばかりです。
 それにしても、光は、すでにくら闇にうち勝ちました。愛は、すべての憎しみを永久にうちまかしたのです。

 私の愛する子らよ、この聖夜を祈りのうちにすごしなさい。そして、私の汚れなき心のなかで準備をととのえておきなさい。
 おん父が光栄のうちに帰ってこられる、その日は、すでにま近いのですから。そのときこそ、新しい光と、燃えさかる炎が、この世界を新たにするでしょう。

司祭のマリア運動 日本発刊『聖母から 最愛の子 司祭たちへ』ゴッビ神父への聖母マリア様の啓示