祝 聖ヨハネ使徒福音記者の祝日

 
ヒエロニムス・ボス「パトモス島の福音書記者聖ヨハネ

'95・2・18

『キリスト伝』ジョゼッペ・リッチョッティ著 (Giuseppe Ricciotti, VITA DI GESU CRISTO)
フェデリコ・バルバロ訳より抜粋

源泉 171 …クリストフォロ・コロンブスについて、こんな話が伝えられている。かれは、航海中、嵐がくると、船のへさきに立ち、あれ狂う波に向かって、ヨハネ福音書の一節を朗誦したという。
「はじめにみことばがあった。みことばは神であった。かれによって、すべてがつくられた…」と。
この創造界の、あれ狂うものの上に、ヨハネによって、創造のみことばがひびき渡った。神の探検家であったヨハネは、神についてこう叫んだ。「みことばは神であった…みことばは肉体となって、私たちのうちに住まわれた」。

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「 はじめにみことばがあった、
みことばは神とともにあった、
みことばは神であった。
かれは、はじめに神とともにあり、
万物はかれによってつくられた、
つくられたもののうち、一つとして、
かれによらずにつくられたものはない。
かれに生命があり、
生命は人の光であった。
光はやみに輝いたが、
やみはかれを悟らなかった。

すべての人を照らすまことの光は、
この世に来ようとしていた。
かれは世にあり、
世はかれによってつくられたが、
世はかれを知らなかった。

みことばは肉体となって、
私たちのうちに住まわれた 」
ヨハネ福音書 1・1〜14