'92・1・30 イタリア、ゲラ・ラリオ

主よ?

私です。

明け方に見たことを書くべきでしょうか?

書きなさい ♡

— ロシアが見えたのです。

驚かないように。 彼女は立ち直る。 むしろ私から離れていった者たちのために 激しく泣きなさい。私が彼女を建て直す ♡ 死んでいるその人のために 嘆きなさい。 彼女は美しく飾る、ヴァスーラ。

ああ、神よ、彼女の悲惨な姿を見たのです! これが見えました: 一人の女性が近づいて来ます。若いけれど、あまり美しくはなく、むしろ醜い女性です。その名は: ロシア。私のほうにやって来た彼女は、着ている物から貧しいのが分かります。—私の話しかけようとして口を開くと、歯が半分欠けていました。それでとても醜かったのですが、極貧に陥っていない、この若さの女性なら、歯が半分欠けてしまったとしても何とかするでしょう。ロシアは、これほど貧しくみじめではあっても、勇気がありました。それに自立もしています。彼女は生活の糧を得させる旧式の道具* を見せてくれました。
*機織機(はたおりき)のように見えます。

それを使って何がしかの収入を得て、生計を立てたい、とロシアは話しかけています。私は悲しみに打ちひしがれる思いでした。その時、別の女性がやって来て、彼女もロシアでした。そして歯の殆どが欠けています。あと二人女性がやって来ましたが、二人ともひどい貧しさを示すようにして、歯が一部欠けています。* 
*(極貧の女性が四人とは、ロシアの四年に及ぶ飢饉を現わしているのでしょうか?)

次に、突然、若い男性が入って来ます。ロシアの夫が、がっしりした体格で、健康にあふれ、背が高く、大変見えがよい人です。
—私はこう思いました: ロシアのような女性をよく耐えられること、美しくはなく、歯も欠けていて、目を逸らしたくなるような…そんなことを思っていると、ロシアの夫は彼女にそっと近づいて、両肩に腕をまわしました。そしてその眼差しには永遠に及ぶ限りない優しさ、愛と忠実が見えます。この人なら彼女が醜くとも、決して見捨てないのが分かりました。—それはあなただったのです、わが主よ。

そう、見捨てはしない、そして彼女も私を嫌っていない。 私は彼女の父であり伴侶、私の名は忠実で真実なる者。 彼女にみごとな衣服を与え 再び美しく装わせる、その心は甘美でおだやかな気質を飾る。 彼女には絶えず祝福の雨を降り注いできた。 決して私の愛には欠乏させない。 ああ、ヴァスーラ、私に忍耐があるように あなたも忍耐を持ちなさい ♡ では私に倚りかかるがよい。